- 2019年2月5日
超国家主義論 ― 丸山真男の『超国家主義の論理と心理』を中心に
「日本国民を永きにわたって隷従的境涯に押しつけ、また世界に対して今次の 戦争を駆りたてたところのイデオロギー的要因は連合国によって超国家主義とか 極端国家主義とかいう名で漠然と呼ばれているが、 その実体はどのようなものであるかという事に […]
「日本国民を永きにわたって隷従的境涯に押しつけ、また世界に対して今次の 戦争を駆りたてたところのイデオロギー的要因は連合国によって超国家主義とか 極端国家主義とかいう名で漠然と呼ばれているが、 その実体はどのようなものであるかという事に […]
はじめに 北一輝の『日本改造法案大綱』は、大正8年8月、上海の客舎で書かれた。 北の36歳のときである。 これは『国体論及び純正社会主義』の理論を実践する具体的行動の指針ともなりうる 著作である。 そういう意味では、関連性があり、北の政治思想は首尾一 […]
はじめに 私が北一輝の研究に取り組み始めたのは、大学院博士前期課程在学中の 事であった。 本論文が完成するまでに、7年以上の歳月が経過したことになる。 私の研究の事始めを指導して下さった大阪大学大学院国際公共政策研究科の N教授の心暖か […]
はじめに 北一輝の中国革命観を何故吉野作造と比較するのか。 本章においては、一見全く相反する政治思想を互いに把持している感のある 両者を比較する。 久野収が非常に興味ある指摘をしている。 久野の表現を借りると、「伊藤は、自分たちの芸術作品、天皇の国民 […]
目次 はじめに 第1節 内田良平と日露戦争 1-1 ロシア単独踏破 1-2 露西亜亡国論 1-3 日露開戦論 1-4 北一輝との比較(北一輝と日露戦争) 第2節 内田良平と中国革命党 2-1 中国革命運動準備 2-2 孫文と中国革命同盟 […]
北一輝の対英国観 北一輝は第一次大戦中の早い時機に日英同盟の破棄を主張した 。 すなわち「日英同盟は日本及び支那の一撃によりて破却さるべきことを信ずるものなり。 この信念は不肖の首級を掛けて諸公に訴へんと欲する所のものにして本書論述の主眼亦 実に茲に […]
辛亥革命の概要 ここで概観する期間は1911年はじめから1916年6月までである。 その間に中国で生起した主な出来事は、武昌蜂起(1911年10月10日)・ 中華民国の成立(1912年1月)・清朝滅亡(1912年2月)・袁世凱への権力委譲(1912年 […]
はじめに 北一輝の『国体論及び純正社会主義』が出版された当時は初期社会主義運動は 思想形成の黎明期であった。 日本の社会主義者は社会主義国家を作ろうと懸命であった。 特にドイツの影響があったが、北一輝の思想からも影響を受けたということが […]
はじめに 北が何故、危険に曝されることが十分に予想されたにもかかわらず辛亥革命の渦中に 身を置いたのかというと、それは、日本思想に啓発された留日学生が中心となった 革命の進展状況を自分の目で確めたかったということであろう。 また北の「純正社会主義」と […]
中国の保全のため 北が何故、危険に曝されることが十分に予想されたにもかかわらず 辛亥革命の渦中に身を置いたのかというと、 それは、日本思想に啓発された留日学生が中心となった 革命の進展状況を自分の目で確めたかったということであろう。 また北の「純正社 […]