チベットと中国!ダライ・ラマの亡命と独立運動の行く末

はじめに

チベット人は中国製アプリの

微信(ウィーチャット)を

手離せないようです。

微信でチベット独立運動に共感したり

支援を表明すると懲役刑にされる

可能性があるのです。

微信を使うなら

便利さを享受できますが、監視という

負の側面もあるので

常に注意が必要です。

チベットの独立運動の歴史

チベットでは独立運動が激しさを増し、

1959年にチベット動乱が起きると

ダライ・ラマは中国から圧力を

受けて、インドに亡命しました。

現在に至るまでインドでダライ・ラマは

チベットの平和のために世界に向けて

発信し、訴えているのです。

しかしながらダライ・ラマ14世は、

実際、チベットの「独立」を求めている

のではありません。

ダライ・ラマが求めているのはチベットの

教育、文化、環境での自治なのです。

チベットは自治区とされていながらも

実際には、自治権がないからです。

それ故、森林伐採や核廃棄物の

処理場にされているといった深刻な

環境問題を抱えています。

人権問題でもデモに対する中国政府の

対応は強便すぎるのです。

実際、死者や逮捕者が数多いのです。

また、多くの中国人(漢民族)が

チベットに流入してきていることや

チベット仏教の制限などにより

チベットの独自の文化、

民族が抹消されつつあるのです。

中国政府は民族を抹消することによって

独立問題の最終的解決を図ろうと

していると主張している

チベット人も数多くいます。

ダライ・ラマは「チベットは中国の一部で

いいので、チベットの文化、民族を

守るための自治をください。」と

訴えているのです。

もちろん、チベットの独立を願っている

チベットの人たちも多くいます。

しかし、経済的理由からも

チベットの独立は

難しいというのが現状です。

また、中国としてもチベットの独立を

容認すれば、他の少数民族の

自立運動も高まってしまう可能性が

あるので独立を求めても受け入れる

可能性は非常に少ないのです。

それで、ダライ・ラマ14世はチベットの

現状を訴え、現在も冷静に平和的に

チベットの自治を世界に

訴えかけているのです。

チベットの近年の状況

近年のチベット地区の経済は大量に

入植してきた漢族が実権を握り、

教育水準の低いチベット族はますます

不利な状況に追いやられています。

また、宗教や思想信条を理由に

チベット族が不当に逮捕されたり、

拷問を受けたりする事件も

頻発するようになったようです。

2006年にはラサまで鉄道(青蔵鉄道)が

開通し、漢族がますます流入して、

資源の乱獲や環境破壊が加速しています。

危機感を強めた多数のチベット族は

ダライ・ラマ14世に会うために

ヒマラヤ山脈を歩いて渡り

亡命しようとしましたが、

中国軍による狙撃を受けました。

そして、その様子を多数の登山者が

目撃したのです。

また、その一部始終を撮影した映像が

公開され、世界的な注目を集めました。

ブラッド・ピット主演の『セブン・

イヤーズ・イン・チベット』です。

たまたま監督が撮影した映像が

映画の中で20分ほど流れているようです。

さらに北京オリンピックの開催が近づき、

中国が世界的な注目を集める中、

2008年3月にチベット族による

デモなどの抗議行動が活発化し

始めました。

中国はこれを武力で鎮圧し、

多数の犠牲者が出ています。

現在、ダライ・ラマ14世はチベットの

独立ではなく、外交と軍事以外を

チベットが治める「高度な自治」を求め

中国政府との交渉を続けています。

この問題が解決するにはまだしばらく

時間がかかると思われます。

ダライ・ラマについて

ダライ・ラマ14世が、1959年にインドに

亡命して60年が経ちました。

中国政府は彼を分裂主義者として、

話し合いに応じていません。

後継者のパンチェン・ラマは1989年

中国政府を批判後、不審死を遂げました。

また、1995年ダライ・ラマ認定の

後継者も中国政府に幽閉され、

消息不明なのです。

以上のことから、

中国当局は、全く話し合うつもりは

ないと言っても過言ではないと思います。

最後に

ここ数年のスマホやパソコンの普及は、

めざましいものがあります。

チベットも例外ではありません。

いわゆる情報革命により、紙媒体から

SNSに取って変わられたということです。

利便性は高いけど、プライバシーの

問題があります。

個人情報がダダ漏れという感は

否めないのです。

中国では、LINEやツイッターは

使えないので、代わりに微信を使う

わけです。

インドやネパールで暮らしている

チベット人の70%が微信を

使っているそうです。

チベットに住んでいる親族に

微信で連絡を取っているのです。

当然、中国当局に監視・検閲されて

いるわけです。

微信は、約8年前に誕生したのですが、

今や中国全土で圧倒的なシェアを

誇っています。

なんと世界で、9億人以上が

ほぼ毎日使っているそうです。

SNSであっという間に情報が

拡散されます。

それで香港デモの様子は、

ほぼ毎日のように伝わってきます。

しかしながら、香港と違って、

チベット情報はほとんど入ってきません。

情報を監視・管理されているので

大きな事件でもない限り

入ってくる可能性はないのです。

私たちは、香港やチベットから

多くのことを考えさせられています。

平和とは何か、国家とは何か、

人の幸せとは何か等々。

ABOUTこの記事をかいた人

長年教育の場で、働いてきました。 前半は、日本の小学校で、 後半は日本の高校、日本の大学、 中国とベトナムの大学で日本語教師という風に! 今年2018年6月に日本に帰国しました。