中国キリスト教弾圧地下教会信者急増と新疆ウイグルムスリム問題

はじめに

中国でキリスト教信者が

急増しているそうです。

共産主義とは、相容れないと

思うのですが、共産党は無神論で

宗教はアヘンと言う程ですから

201710月の共産党大会で、

習近平国家主席は、「宗教は中国化の

方向を堅持すべきだ」と

述べています。

中国のキリスト教

1951

ローマ法王に権限がある司教の任命を

巡り、中国とバチカンが断交しました。

1957

中国が政府公認の中国天主教愛国会を

設立し、司教を独自に任命しました。

1966

毛沢東の文化大革命で宗教団体が

10年間迫害されました。

2010

バチカンが中国天主教愛国会が司教に

任命した神父を破門したと発表しました。

2013

ローマ法王にフランシスコが就任し、

中国との関係改善を模索しました。

2016

習主席が「宗教は党の指導のもと

特色ある社会主義の実現に奉仕せよ」と

演説しました。

2018

無許可集会の罰則強化など宗教の

規制強化を実施しました。

中国とバチカンが司教の任命権を巡り

暫定合意しました。

以上のように、中国は対キリスト教として

様々な対処の仕方で対立相剋が

ありながら、かろうじて、

共存しているかなという感じです。

最近では、キリスト教信者の数が

急増していますが、

中国政府によると、中国国内では

カトリックとプロテスタントの合計で

4400万人です。

これに中国政府が認めていない

地下教会で活動している信者を

合わせると、約1億人にもなるようです。

中国共産党員約9000万人を越えています。

それで、キリスト教の影響を押さえるため

中国政府は管理を強化しています。

20182月に団体登録手続きの厳格化や

無許可集会の罰則強化など規制強化に

取り組んでいます。

しかしながら、共産党が管理を

強化すればするほど信者は地下に

潜伏して信仰を強化していくのです。

中国のイスラム教

近年になり、新疆ウイグル自治区の

イスラム教徒に対する中国の弾圧が

強化されているようです。

新疆ウイグル自治区は中国の西端に

位置して、カザフスタンと国境を

接しています。

石油や天然ガスの埋蔵量は、中国全体の

3割を占めて、希少金属も豊富にあります。

中国政府は、漢族を中心にした

新疆生産建設兵団を入植させてきました。

今や自治区人口の4割にもなった漢族が

経済的に優位な立場で、

格差拡大をしてきました。

当然の事ながら、それに対して不満を持つ

ウイグル族が分離独立運動に狼煙を

あげ始めたのです。

中国政府は、中国の統一と安定を

脅かすものとして、規制を強化しています。

最後に

中国は、今香港デモにどう向き合って

行くべきか模索していると思います。

チベットや新疆ウイグル自治区や

キリスト教信者などへの対応に

当然影響していくものと思われます。

共産党一党独裁体制を未来永劫

維持していくのか、

あるいは、ソ連のように崩壊分裂の形を

とるのか瀬戸際にあると思います。

ソ連は、ゴルバチョフが大きく舵を

切りました。

中国の習近平国家主席は、益々独裁を

強化しているように見えますが、

果たしてどうなることやら、

未来は神のみぞ知るということでしょう。

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