はじめに
ロシアと香港の若者中心のデモが
似ているようです。
ロシアのプーチン大統領は
「自由主義的な考え方は時代遅れに
なった」と豪語しているそうです。
ロシアも中国も、自分たちのことを
棚に上げて西側がデモを
仕組んだとの妄想的解釈を
している点は類似しています。
ロシアの反体制派の弁護士、
リュボフ・ソボル氏は、「モスクワは
変わった。ロシアも変わった。今や
国民は自分たちを代表するような
政治家を求めている」と述べています。
香港デモ
香港デモが空港での抗議活動に
切り替わったので、香港航空当局は
8月12日以降の
全便を欠航にしたようです。
中国指導部の出方が注目されます。
まさか天安門事件のような形で
終息させるような悪しき事態は
取らないでしょうが
一寸先は闇ですから
一挙手一投足に注目です。
まさにそのような時に
中国メディアによると、
広東省深圳市に人民武装警察部隊が
集結しているようです。
トランプ大統領も8月13日に
ツイッターで「中国政府が部隊を
香港との境界に送り込んだ」と
書き込んでいます。
何やらキナ臭くなってきたようで
死傷者が出ない事を望むのみです。
デモの行き着く先によっては、
香港のウイグル化が懸念されるような
事態になりつつあります。
今や香港は制御不能状態で
約2ヶ月にも渡るデモが終息する
兆しが見えてこないようです。
第2の天安門事件が勃発しないと
思いますが、中国指導部も
絶対に、手をこまねいてばかりでは
いないでしょう。
独裁化に対して
確かに強過ぎる国家は、
人間の権利と民主主義を
踏み躙るかもしれません。
ナチスドイツ、戦前の日本、
現代でも北朝鮮や中国にその
萌芽はあると思います。
危惧すべきは、現代の日本人の
多くが国家、政府に自分たちの
面倒見を丸投げしようと
していることです。
最後に
香港デモは、日本にとっては、
対岸の火事のように思われますが、
決して他人事では無いと思います。
民主化を求める声を、
ロシアのプーチン大統領は時代遅れだと
述べているようですが、
独裁者側にとっては抗議運動やデモは
目の上のタンコブなんでしょうね。
香港デモでは、
なんと中国からの独立を
主張する若い活動家も
いるので、この点で中国政府を
刺激し、警戒させているようです。
今回の抗議デモの参加者の多くは、
逃亡犯条例の改正案が通ってしまえば、
中国政府による
香港統治が迫っていると
考えているのです。
すなわち、抗議運動に参加した
若者たちは、この改正案が可決さると、
香港は他の中国の都市と
同じようにになってしまうと
考えているようです。
日本も香港デモの行き着く先を
注視するべきだと思うのですが…
国家や政府に自分たちの面倒見を
丸投げしている場合ではないのです。