はじめに
日本のAI時代における状況や立ち位置は、
一体どのくらいのレベルか気になります。
果たして、令和時代に追いつき、追い越せるのか
考察してみたいと思います。
パテント・リザルト集計基本に日経推定
AI関連の特許出願件数トップ3企業
①アメリカ
IBM 3000件
マイクロソフト 1955件
グーグル 1659件
②中国
百度 1522件
国家電網 1173件
テンセント 766件
③日本
NEC 735件
ファナック 605件
富士通 577件
特許出願件数を見ると、
アメリカと中国が群を抜いていますが、
背中は、まだ見える位置に日本は
あるのではないでしょうか。
テンセント・リサーチ・
インスティテュート調査
AI研究の大学世界ランキングトップ20(2017年)
1位 カーネギーメロン大(米)
2位 カリフォルニア大バークレー校(米)
3位 ワシントン大(米)
4位 マサチューセッツ工科大(米)
5位 スタンフォード大(米)
6位 コーネル大(米)
7位 ジョージア工科大(米)
8位 ペンシルベニア大(米)
9位 トロント大(カナダ)
10位 イリノイ大アーバナ・シャンペーン校(米)
11位 南カリフォルニア大(米)
12位 北京大(中)
13位 エディンバラ大(英)
14位 東京大(日)
15位 ミシガン大(米)
16位 清華大(中)
17位 香港科技大
18位 マサチューセッツ大アマースト校(米)
19位 メリーランド大(米)
20位 シンガポール国立大
以上見ると、アメリカが圧倒的に
優位に立っていますね。
中国が、それに続き、日本はやっと
14位に東大が入っているだけです。
大学教育で、これほど差をつけられると、
将来的に危惧せざるを得ないです。
AIとものづくりの融合について
平成時代の30年間で、日本は出遅れましたが、
まだ完敗したわけではありません。
土俵際のうっちゃりもあり得ます。
工作機械など世界でもシェアの高い日本の
ものづくりの蓄積をAIと融合させれば、
世界に先行できるかもしれません。
4月8日山梨県のファナック本社で、
商品発表会が開催されました。
AI開発スタートアップのプリファード・
ネットワークス(PFN、東京・千代田)が
ファナックと共同開発した産業ロボットが
披露されました。
内外の来場者が大注目だったようです。
PFNの西川徹社長は、「日本はソフトウェア
分野で米国などに負けた。今後はソフトと
ハードの融合で生まれる分野で主導権を
握れるかが勝負だ」と述べています。
最後に
かつて「技術立国」日本とか
「ものづくり」大国とか
称賛されていましたが、
もはや見る影もないような状況です。
平成の30年間は、スピードで勝った中国が
台頭した時代でした。
この中国のスピードを上回るような
方策を是非検討していくべきだと思います。
全国各地に、まだまだその萌芽は
存在していると確信しています。