はじめに
国際医療福祉大学の和田秀樹教授の
達見には、目から鱗です。
日本の教育改革と言えば
初等中等教育改革ばかりで
本当に改革すべきは
高等教育改革ではないのかという
ことです。大学改革は、俎上に
あがらず、中教審メンバーも
大学教授がほぼ独占では、
改革不能なのでは、と思ってしまいます。
日本の初中等教育は世界のお手本
日本の高等教育ではなく、初中等教育は
世界のお手本だったのです。
教育改革と言えば初中等教育に
対してだけで、高等教育改革が
話題になることは、
ほとんど無かったのです。
改革すべきものを間違ってばかりでした。
ゆとり教育がその好例です。
英国が教育改革の手本にしたのは、
日本の初中等教育でした。
レーガン大統領が見本にしたのも
日本の初中等教育だったのです。
東南アジア諸国もそうだったし、
あの韓国でさえ、日本の初中等教育を
モデルにしたようです。
日本の高等教育の質の悪さ
初中等教育の評価が高いのに比べて、
高等教育は、
あまり評価されていないようです。
日本の大学や大学院は、アジアの
有能な学生にとって魅力がないのか、
日本を素通りして米国の大学へ
行ってしまいます。
日本の大学をモデルにしたという国は、
皆無と言っても過言ではないのです。
大学ランキングでも、東大や京大などの
世界における順位は、
低下し続けています。
にもかかわらず、大学教育改革を、という
ものが全く出てこないのは、
どういうわけでしょうか。
中教審のメンバーを大学教授が
独占しているのが一因かもしれないです。
自らの身を切る改革は困難なんでしょう。
フィンランドは、義務教育の
教員経験が3年以上ないと
国家教育委員会の
メンバーになれないのです。
日本とは全く正反対のようです。
日本の大学教授は、大学の出来の悪さを
高校以下に責任転嫁して、自らの責任を
糊塗してきたと言っても
過言ではないのです。
大学教育改革の方向性
まず、メスを入れるべきは、
教授会で教授を決定するシステム、
終身雇用、年功序列だと思います。
米国のように有能な教授をスカウトする
「ディーン」を導入してシステム
改革をすべきではないでしょうか。
時代の変化に対応すべき大学が
ボスのような存在の教授に
忖度するばかりでは、
少しも改革には繋がらないし、
ついには、国益すら失いかねないです。
最後に
やはり中教審のメンバーの入れ替えが
必要不可欠だと思います。
大学教授の独占を壊さないと、
大学改革など出来ないのでは…
IT時代などと言われるように、世界は
激変しつつあります。
そういう時代状況で、大学が
いつまでも旧態依然では、
日本の先行きは、暗澹たるものに
なると思います。
中教審メンバーを変えるのが
焦眉の急ではないでしょうか。