バイスプレジデント時代!チェイニーの抜群の政治的直感力

はじめに

映画「バイス」を鑑賞したのですが、

現代アメリカ政治史のある種、

分岐点を見たような感じで、

驚嘆しました。

46代副大統領ディック・チェイニーに

フォーカスした作品です。

映画の力の物凄さを感じた次第です。

チェイニーについては、ある程度

知っているつもりでしたが、

これ程凄い政治家だったとは、

認識していませんでした。

彼は影の大統領として、アメリカを

イラク戦争へと引きずり込んでいったと

されています。

チェイニーの無名時代

1963年、酒癖の悪いチェイニーは、

ろくに授業にも出ない大学生で、

イェール大学を退学してしまい、

ワイオミング州で電気工の職に

就いたのです。

酒癖の悪さは相変わらずで、

警察沙汰で彼を引き取りに来たのは、

才媛の美女である恋人リンだったのです。

ひたすらリンに罵声を浴びせられる

チェイニーは、うなだれ赦しを

請う情け無い男そのものだったのです。

しかしながら恋人リンをとても愛していた

チェイニーは、ボソッと

「二度と君を失望させないよ」と

呟くのです。

ラムズフェルドと運命的出会い

1968年チェイニーは、

ワシントンD.C.で、運命的出会いを

するのです。

チェイニーにとって、名伯楽とも言える

共和党の下院議員ラムズフェルドです。

そして、ついに

彼のもとで働くことになったのです。

ラムズフェルドは、ニクソン政権の

大統領補佐官に就任するのです。

彼と小判鮫の如く行動を共にして、

部下としての3ヶ条を叩き込まれるのです。

すなわち、「口は堅く」「指示を守れ」

「忠実であれ」というように。

こうして、自らの天職を発見し、

権力に身を捧げることになるのです。

ラムズフェルドとは二人三脚の関係が

暫時続くのです。

チェイニーの人生後半時代

アメリカの政治も激震に見舞われることも

あるのですが、

チェイニーの政治的直感力を高める

機会となるのです。

ウォーターゲート事件で、ニクソンが

失脚すると、ワシントンD.C.に舞い戻り、

史上最年少の34歳で、フォード政権の

大統領首席補佐官になるのです。

チェイニーの進路は

順風満帆のようでしたが、

次の大統領選挙でフォードが破れ、

仕方なく下院議員選挙に出馬する羽目に

なったのです。

ところが激務のためか、選挙期間中に

心筋梗塞で倒れてしまうのです。

またしても最愛の妻リンが

チェイニーの代理として、選挙運動を

やり遂げ、見事に下院議員選挙で

当選するのです。

1980年代は、レーガン政権下で、

ますます実績を積み上げ、

実力を発揮するのです。

次のブッシュ政権では国防長官に

就任するのです。

民主党のカーター政権では、

一時政界を退いて、巨大石油会社

ハリバートンのCEOになり、

ヴァージニア州の豪邸で家族とともに、

悠々自適の生活を送っていたのです。

影の大統領時代

ブッシュ元大統領の出来の悪い息子

ジョージ・W・ブッシュの

強力な要請で、

副大統領に就任するのです。

ここから、チェイニーは

影の大統領としての

本領を発揮していくのです。

チェイニーは危機をチャンスに

塗りかえる稀有な才能があるのです。

前代未聞の9.11同時多発テロの時も

ホワイトハウスで、臨機応変に

指揮対応している際も、そうです。

彼は、無能と評判の大統領に

代わってテロとの戦いの陰で、

憲法や国際法を拡大解釈したり、

国民には巧妙な情報操作を

していくのです。

そして、ついにはイラク戦争にまで

突き進んでいったのです。

最後に

大統領を扱った映画は、数多いですが、

副大統領に関する映画は、

前代未聞だと思います。

しかしながら、これ程インパクトのある

副大統領は、聞いたことが無いです。

映画も実によく出来ていて、

面白いです。

さすがに、アカデミー賞の一部門を

受賞しただけの作品だと思います。

充分過ぎるほど見応えのある映画です。

アメリカ史や政治の勉強にもなります。

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