はじめに
扶桑社新書の興味深い3冊です。
シンシアリー『人を楽にしてくれる国・
日本』、森口朗『左翼老人』、
ロバート・D・エルドリッヂ『人口
減少と自衛隊』
1冊目は、韓国人の日韓比較論ですが、
日本褒め過ぎですね。
2冊目は、最近イライラする左翼老人が
多いことから、戦後日本を覆い尽くした
感のある左翼思想を脱却できずにいる
左翼老人に関する論考です。
3冊目は、人口減少が自衛隊にも影響している
ことに関する一考察です。
シンシアリー『人を楽にしてくれる国・日本』
について
シンシアリーは、1970年代韓国生まれの
生粋の韓国人です。
歯科医院を休業して、2017年春から日本に
移住しています。
著書『韓国人による恥韓論』、『韓国人が
暴く黒韓史』扶桑社新書など多数。
日韓比較論を展開しているのですが、
文化や習慣、宗教等に関して日韓の間の
違いについて、極めて鋭く分析して
論じています。
日本を高く評価しているので、
反動で韓国について冷ややかな論じ方に
なっています。
当然韓国では、親日派と看做され、
断罪されるのでは、と危惧してしまいます。
この著書の中で、印象に残ったのは、
日本社会では、様々な所で
「目に見える線」だけでなく、
「目には見えない線」も
守られています、という著者の主張です。
確かに、私も海外生活をした後、
日本に帰国して一番に感じることは、
街や道路にゴミひとつ落ちていないなぁと
改めて感じ入ります。
登山しても、ゴミひとつ落ちてなく、
綺麗です。
たとえゴミがあってもすぐに、誰かが
いつのまにか処理しています。
森口朗『左翼老人』について
森口朗氏は教育評論家で、中央教育文化
研究所代表です。
著書『いじめの構造』、『日教組』など
多数あります。
この著書の中で、森口朗氏は
次のようなことを述べています。
庶民の代表と思われた元共産党委員長が
大金持ちだというのは驚天動地です。
日本で左翼老人の代表格は、
なんと言っても元日本共産党委員長の
不破哲三氏でしょう。
まさに左翼思想を利権にして、
大富豪になったようです。
2016年フジテレビは、上空から不破哲三氏の
大豪邸を撮影し、その映像を放送しています。
公立学校の広さにも匹敵するほどの大きさです。
当時発刊された週刊文春によると、
豪邸の場所は、神奈川県の津久井湖近くの
山中にあって、3265平方メートルだそうです。
ロバート・D・エルドリッヂ『人口減少と
自衛隊』について
ロバート・D・エルドリッヂ氏は、
1968年米国生まれで、政治学博士です。
大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授、
在沖縄海兵隊政務外交部次長を経て、
現在エルドリッヂ研究所代表です。
著書『トモダチ作戦』、『オキナワ論』など
多数あります。
この自衛隊に関連する本は、
日本の安全保障について、
深い考察をしている素晴らしい著書です。
彼は、大阪大学大学院時代に、
一時期、私の恩師でもあったので、
考え方は、よく理解できているつもりです。
随所に日本愛が溢れています。
最後に
数多くの日本論がありますが、
この3冊は、とても個性的な本だと思います。
現在日韓関係は、最悪の状態ですが、
シンシアリーさんの本を読むと、
何かホッとするのは、
不思議な感じです。
日本人らしく、韓国の罵詈雑言や悪行を、
水に流して赦してあげたくなりますね。
森口氏の辛口の論考は、
左翼老人にかなり手厳しいです。
でも理解できるのです。
エルドリッヂ氏は、私の恩師でもあったので、
彼の著作は、懐かしさのあまり
ついつい購入してしまいます。
共感共鳴するところも多いです。
読後感の爽快さは、何事にも換えられないです。