グリーンブックがアカデミー賞3部門を受賞!音楽映像役者最高

はじめに

伊丹東宝シネマズで「グリーンブック」を

見ました。

客も疎らでゆったりした中で

鑑賞できました。

ボヘミアン・ラプソディーより遥かに

素晴らしい映画で

ストーリーの展開も映像も

申し分なかったです。

潜在的黒人差別がテーマですが暗くなく最後は

爽快でハッピーになれました。

二人の登場人物

全くタイプの違う二人が、

織りなす人生ドラマです。

ヤクザなトニー・バレロンガと天才ピアニスト

ドン・シャーリーのふたりです。

トニーはニューヨークのブロンクスで、

イタリア移民の家に生まれました。

マフィアと暴力の中で育ち、

兵役を終えた後、高級クラブ

「コパカバーナ」のフロアマネージャーに

なったのです。

フランク・シナトラのようなビップも

客人として来訪するのですが、

気性の荒いヤクザな連中も出入りする

コパカバーナならではの喧嘩や紛争処理に

見事に口達者なトニーの

面目躍如の大活躍で、トニーは

「リップ(口達者)」とのニックネームを

頂戴したようです。

ドン・シャーリーは、南部フロリダの

黒人家庭で出生したが、わずか2歳で

ピアノを弾き、9歳からはソ連の

レニングラードで英才教育を受けたのです。

1945年18歳の時に、名門ボストン・ポップス・

オーケストラをバックにピアニストとして

デビューしたのです。

二人の演奏ツアー

何らかの意図があって、

ドン・シャーリーがアメリカ南部に

演奏旅行に行くのです。

時代は、1960年代だから南部は、

まだまだ黒人差別が合法で、

色濃く残っているのです。

その演奏ツアーに、トニーがシャーリーの

運転手兼用心棒として雇われるのです。

黒人差別の実態

1865年南北戦争に敗北した南部は

奴隷が解放されたが100年経った1960年代にも

まだ黒人差別が残存していたのです。

アメリカ南部は、公立学校、公衆トイレ、

バス、ホテルなどことごとくが

黒人用と白人用に分けられていたのです。

1960年代は、警官や保安官が

白人至上主義団体KKKと組んで、

黒人の人権運動家や白人の協力者を

殺害していたのです。

女優ドロシー・ダンドリッジも

歌手ナット・キング・コールも

黒人ゆえに、酷い差別や

仕打ちを受けていたのです。

その一方で、公民権運動も隆盛で、

マルコムXやキング牧師などの活動や

ワシントン大行進が怒涛のような

ウネリをあげていた時期でもあります。

JFKやロバート・ケネディも精力的に

活躍していたのです。

そういう差別のど真ん中で二人は

演奏旅行をしているのです。

グリーンブックについて

この旅のガイドとなるのがグリーンブックです。

正式名称は、

黒人ドライバーのためのグリーンブックです。

当時、黒人が南部を訪れる際の

必携書でした。

ニューヨークて生まれ育ったヴィクター・

ヒューゴ・グリーンが現地調査を実施して、

1936年に自費出版したのが

グリーンブックです。

映画グリーンブックのテーマ

グリーンブックのテーマは差別です。

ドンとトニーが、当初はお互いを理解するのは

困難だったが、

ツアーが進行するにつれ、お互いぶつかり

衝突していくうちに、

徐々に相手が見えてくるのです。

ふたりが人種差別を超克していくわけですが、

効果抜群だったのが音楽です。

黒人の集まる安酒場で、シャーリーが

ショパンの木枯らしのエチュードを

力強く演奏する場面は圧巻です。

音楽家として、黒人としての矜持を

感じさせられました。

最後に

色々なトラブルに遭遇しながらの

珍道中とも言える演奏ツアーでしたが、

ふたりは無事にツアーを終わらせ、

トニーの家族が待つニューヨークに

クリスマスイブに帰り着くのです。

映画全体を通じて、音楽と映像が美しい事と、

ふたりの白人と黒人のコントラストの妙が

素晴らしかったです。

すなわち、音楽、映像、登場人物が

完成度が高いし、テーマも明確で、

身体中に伝導してくるまさに、

名画を観賞するような感覚に浸れました。

流石にアカデミー賞3部門を受賞するはずだと

思った次第です。

ABOUTこの記事をかいた人

長年教育の場で、働いてきました。 前半は、日本の小学校で、 後半は日本の高校、日本の大学、 中国とベトナムの大学で日本語教師という風に! 今年2018年6月に日本に帰国しました。