はじめに
ボヘミアン・ラプソディーは、
世代を越えて大ヒットしたようですね。
学生時代にロックバンドの
ボーカリストをやっていた友人と、
カラオケに行くと、
クイーンやビートルズなどの
洋楽ばかり歌うので、
食傷気味だったのですが、
今ではシッカリ聴きたくなりました。
クイーンについて
1973年に、イギリスの音楽界で、
クイーンはデビューしたのです。
当初は、マスコミの評価も低く、
「グラム・ロックの残りカス」とさえ
揶揄されていたほどです。
当時、ロックの辺境の地と言われた日本で、
特に女性ファンの熱狂的な支持を得たのです。
クイーンにとってはまさに、
驚天動地のことだったと思われます。
ボヘミアン・ラプソディーの映画について
この映画は、フレディ・マーキュリーに
焦点を当てて、クイーンのライブを
要所に挿入していくという音楽映画です。
クイーンはもともと70年代に、
反抗的な白人中産階級の若者たちが
中心となっていました。
クイーンのメンバーになったフレディは、
アフリカのザンジバル出身のインド人でした。
それ故に、たびたび人種差別にあい、
絶望感に苛まれたりするのです。
ボヘミアン・ラプソディーとは、
ひとことで、表現すると、
死にたくないと願いながら、何度も自分を
殺すのを考えた男の歌ということに
なりそうです。
ボヘミアン・ラプソディーの反響
この映画を何回も見たという女性が多いのには
ビックリです。
特に20代の女性が目立つようです。
なぜそれほどまで、女性が熱狂するのか。
社会学者の宮台真司氏の分析によると、
70年代当時の微熱感という表現で、
説明しようとしています。
クイーンの全盛期には、至るところに、
微熱感があったそうです。
男性も活気があり、よく取っ組み合いの
喧嘩をしたり、
衝突を回避しなかったようです。
街中での男女の視線の交わりは、
当然のごとく、バーチャルなものは、
全くなく、お互い真剣勝負の如く、
素でぶつかったものです。
宮台真司は、これこそ微熱感と上手く
表現しています。
この映画で微熱感を擬似体験できるので、
大ヒットしたのではと分析するのです。
最後に
最近の日本人は、
侍精神が無くなったとか、
若い男性が草食化してしまったとか
言われます。
果たして、どうなんでしょうか。
コア・パーソナリティは
そう簡単に無くなるとは
思えません。
自信をつけるようなキッカケさえあれば、
元来の日本及び日本人に回帰できると
期待しているのですが。
あの時代に生まれたかったという
若い女性たちの数々。
失われた微熱感を取り戻したいと
強く願っている女性たちがいます。
今の男性、特に若者が、
この映画をキッカケに、女性たちの声に
答えるべく立ち上がっていくことを
熱望したいものです。
ひょっとすると、
ジリ貧の日本及び日本人を
救える道かもしれませんね。