はじめに
中国語を勉強するのに、
発音で苦労した経験のある方は、
多いと思います。
陳氷雅さんの著書3冊は、
発音は後回しにして、
筆談でマスター!というのは、
画期的です!まさに中国語学習の
革命ですね!
陳氷雅さんについて
1987年、中国浙江省温州生まれで、
上海杉達大学卒業です。
太宰治が好きで日本留学を決意したそうです。
2012年に、早稲田大学文学部に入学して、
日本語教育と中国語学習法を
専門に研究しました。
以来10年以上日本で中国語の
講師をしています。
「12時間でマスターする
日本最速中国語講座」も主催しています。
担当した生徒の中国語検定合格率は、
なんと99%ということです。
彼女のオリジナルの学習法である
発音体操や世界一やさしい中国語文法は、
好評で人気があります。
日本の語学教育の現状
日本では、ひたすら発音とか文法などいわゆる
語学の勉強ばかりで、コミュニケーション用の
中国語を教えていないのです。
日本における外国語教育なるものは、
「語学」偏重で、上手くコミュニケーションを
とる方法を教えてもらえないのです。
陳氷雅さんによると、
コミュニケーションの本質とは、
相手を理解し、相手に合わせるコツを把握し、
自分の意思を伝達することだそうです。
さらに、会話は瞬発的なものなので、
言葉を考えずに言えるよう
練習しなければならないということです。
中国語の発音学習について
陳氷雅さんは、発音表記のピンインと四声は、
全く練習する必要がないと断言しています。
発音学習は後回しにすればいいとのことです。
それには、三つの理由を挙げています。
①ピンイン表記は日常で使われていない
②ピンインを意識すればするほど発音が変になる
③中国人と日本人は生まれつきの耳の感覚が違う
陳氷雅さんは、10年以上の中国語学習現場で、
以上の3点に気付いたのです。
それで、「ピンインも四声もいらない。
文のイントネーションだけ意識し、
言い切りやすい文の短さにして、
発音表記も日本のひらがなで記せばよい」と
述べているのです。
中国語文法3つのルールについて
陳氷雅さんは、中国語文法については
HYOGA式の3つのルールだけ押さえれば、
十分だと言います。
①動詞がある文は英語と同じでSVO
②SVO以外は日本語と同じ
③形容詞がある文は副詞を伴なう
というのは、
日常会話は3パターンに
集約されるというのです。
すなわち、
①誰かの行動について語る→動詞を使う→動詞文
②何かについて評価する→形容詞を使う→
形容詞文
③質問をする→疑問詞を使う→疑問文
これらを、しっかり押さえたら、
十分通じる文になるそうです。
最後に
これほどまでに、
中国語学習について、
分かりやすく、筋の通った方法で
分析されていると、
これらの陳氷雅さんの著書に
フォーカスして、
勉強すれば、中国語がマスターできるような
気がしてくるのが不思議です。
私自身も、何度か
色々な中国語学習法を試したのですが、
発音学習の煩雑さに
辟易して挫折した経験があります。
今回は、これら陳氷雅さんの
3点セットとも言うべき教材に
集中して頑張ってみようと思います。