私が日本語教育に携わる原点ともなった
神戸の日本語学校での授業を
振り返ってみたいと思います。
今回は、大学院進学希望者を対象に、
個別指導を中心に授業を進めました。
留学生の意識は高く、進学の意欲に
満ち溢れているので、指導はスムーズにいきました。
事前に色々な資料を準備し、作成するのは大変な
作業ですが、学生の満足した顔をみるのが
楽しみでシッカリと準備作成に勤しみました。
以下に具体的な振り返りを記述します。
教育実践振り返り(2014年度 第1セメスター後半)
2014年9月24日
大学院進学基礎演習
授業回数:7回
メンバー:4名(中国3名、韓国1名)
到達目標:
研究計画書の構成や基本的な書き方がわかる。
面接で志望動機や研究の概要が説明できる。
周囲のリソースを上手に利用しながら、
各自の立てた計画に従って、自律的に大学院進学準備を進められる。
焦点化すること:
教師サイドで適宜情報源を紹介し、学習者が情報収集を自律的に行い、
進学準備がすすめられるように常に配慮する。
学習者が自らテーマを決め、計画を立てて進められるように、
個別指導等で、適切なアドバイスを提供する。➡︎【オートノミー】
実践内容:
クラス授業と個別指導の組み合わせにより、
各自のニーズと進捗に応じた指導を行う。
進捗の確認、助言などオートノミーの育成に配慮しつつ進める。
使用教材『実践研究計画作成法』などから一部抜粋。
配布資料
滝川好夫『レポート論文はこう書く』より抜粋
工藤美知尋『大学院に合格する研究計画書の書き方』より抜粋
丸山あかね『耳と文章力』より抜粋
小笠原喜康『インターネット完全活用編 大学生のためのレポート・
論文術』より抜粋
新聞記事
「交流育み世界に人脈 大阪府立大、中国の大学と共同学位」 日経7/31
「観光から日本を元気に スポーツ・留学通じ交流 星野リゾート代表」日経8/8
泉忠司『論文&レポートの書き方』青春出版社、2009年より抜粋
サン・テクジュペリ『人間の土地』
「離れていても人はつながっている」
あすへの話題(日本経済新聞)
春秋(日本経済新聞のコラム)
実践の振り返り:
大学や大学院に出願条件など自分が知りたい情報について
問い合わせるように促した。
研究計画書を書く際に、数多くの文献に触れ、できれば、第一次資料収集に励むように
奨励した。
自らの専門はもちろん、専門外の知識も吸収するようにアドバイスした。
年間計画、月間計画、週間計画をたて、今日現在学習すべきことは、
何か常に念頭に置くように指導した。
今後の課題:
本格的な面接指導を取り入れていきたい。
必要に応じて、大学・大学院訪問をして、直接大学当局とコンタクトを取りたい。