はじめに
中国で、捕まると大変な事
になるのでしょうか?
確かに、中国では、警察官が多いという
印象があります。
繁華街、駅、飛行場、公衆トイレにまで、
公安、私服警官をよく見かけます。
最近の例では、
麻薬密輸罪で、拘束されていた
カナダ人男性が懲役15年から
死刑に急に変わったそうです。
ファーウェイ幹部のカナダでの逮捕
への報復とか?
国が自由自在に権力乱用してるかのようです。
そのような現下の中国で、
今、大変革が起きつつあるのです。
個人をスコア化
2019年2月12日のNHKクローズアップ現代で、
特集されていたのですが、
巨大企業が個人を格付けし、
金回りも恋もスコア次第だというのです。
このような中国の現状には、
驚愕せざるを得ないです。
日本及び日本人には、信じられない事だと
思います。
中国では、急速にIT化が、加速し、
人々の大多数が、スコア化を
受け容れているように、見えるのです。
アリババのジャック・マーは、「私たちは
システムを利用する全ての人を点数で
格付けをします」と断言したそうです。
「ゴマ信用」というのですが、現在
利用者は、7億人いるそうです。
このゴマ信用の格付けの要素として、
学歴・人脈・ローンの支払状況・
口座残高・購買履歴・所有車・
犯罪歴などがあるそうです。
AIが分析して、950点満点で、
点数化するようです。
ちなみに、750点〜950点が大変良い、
650点〜700点が優秀、600点〜650点が
良好、500点〜600点が普通、
350点〜500点がやや劣る
というように、スコア化されるわけです。
そして、点数に応じて様々なサービスが
あるそうです。
例えば、550点以上なら、街中で
携帯の充電が無料とか、
さらに、点数が高いと、病院の予約が
優先されたり、低金利ローンを
組めたりなどがあります。
中国でスコア化が受容される理由
中国では、昔はコネや裏金が幅を利かしていた
時代が長く続いていて、
役人の賄賂の横行をよく耳にすることが
多かったのです。
習近平政権になってから、
猛烈に腐敗撲滅を達成したかのように
見えます。
こういう時代背景があるので、
AIによるゴマ信用の点数化は、
公平性があると、
中国人には、思えているのかもしれません。
それで、中国人は、
お金に並ぶ大切なものとして、
信用を考えるようになったのではと、
思ってしまいます。
さらに、中国政府は、
社会信用システム構築計画を打ち出しています。
日本の識者によると、
とても危険な面もあるのでは、という
意見もあります。
「政府へのデモなど国民の表現活動が
萎縮する可能性があります。」という
見解です。
最後に
隣国中国のことは、
気にかけざるを得ません。
急速なITの進行は、
目を見張るものがあります。
米中の関係が悪化している中で、
日本の立ち位置は、
かなり微妙になっています。
行き過ぎに、真にブレーキを
かけられるのは、
日本以外に無いと思います。
来たるべきAI時代を、
大企業や国家主導でなく、
公共やそれぞれの立場で共有される
手立てを、日本及び日本人が
考え、主導するのが
ベストだと思うのですが。